第1回
KOBUCHISAWA
VENUS Cup
in YAMANASHI feat.CMIC
小淵沢カントリークラブ千葉 華
Prologue
3年ぶりの山梨大会(2019年にヴィンテージゴルフ倶楽部以来)として小淵沢カントリークラブで開催する。日本におけるCRO(医薬品開発支援)のパイオニアであるシミックグループが特別協力。
Highlight
お盆時期の真っただ中、ジャパンサーキット・レディース2022第5戦小淵沢Venus CUPは、八ヶ岳連峰を望む初開催となる小淵沢カントリークラブで行われた。
時期的に、猛暑を避け高原の爽やかな空のもとでの戦いを期待していたが、前日から天気がぐずつきはじめ、試合当日は朝から生憎の本降り模様。
第1組のスタートする7:30になると雨脚も強まりスタート自体が心配されたが、見事なコースコンディションでグリーンに水が浮くこともなく、このあと天気の回復も見込まれることから試合開始の判断が下され、10組30名の選手がアウト・インそれぞれ5組ずつにわかれコースに出て行った。
全体的に広々として、グリーンまで見渡すことができるホールが多く、好天であれば間違いなくロースコアでの争いとなることが確実な小淵沢カントリークラブ。
土砂降りと言える状況の中、インスタート第1組堀内と熊倉、同じくイン第4組から高山がバーディースタートとなるが、多くの選手はパーセーブにとどまり、やはり雨中のプレーの難しさをにじみ出させた。
スタートして間もなく、豪雨に近い状態となり、一瞬、グリーン上に水が浮きはじめ、競技委員長とコーススタッフとで一時中断の検討もしたが、小雨に戻ると録画再生の早送りをしているかの様にグリーン上の水は引きはじめ、中断は免れた。
それでも9:00前後から徐々に雨も弱くなり天気が回復を見せると、それに呼応するようにスコアも動き始める。
フロントナインの後半にさしかかるアウト第1組から、今が最終ホールバーディフィニッシュで前半をイーブンパー36とする。続くアウト第2組から小淵沢カントリーをホームコースとする濱野、そして坂井が35で前半を終了した。
インスタートからは、第4組目佐藤、第5組西村が35、そして高山が雨をものともせず3バーディー1ボギーの34で前半を終えてトップに立つ。
バックナインに入ると雨はすっかりあがり、夏の太陽の光が降り注ぐものの気温はそこまで上がらず、徐々に選手のエンジンもかかり始める。
まずインスタート第2組、前半で38と出遅れた田村が前半の38を取り返す4バーディーノーボギーの会心のバックナインで70フィニッシュすると、アウトスタート第2組濱野が後半も35とまとめ同じく2アンダー70フィニッシュ。
続く第3組からは、前半のインコースを36と耐え、後半2アンダーと伸ばした初出場伊波が同じく70で並び、この3人がクラブハウスリーダーとして後続を待つことになる。
すると直後の第4組、アウトスタートの千葉が前半36から後半を1イーグル2バーディーノーボギーと、2021年シーズンポイント1位にふさわしいスコアをたたき出し、一気にトップに躍り出る。
あとはホールアウトに若干の時間差が出た、インスタート第4組の高山に最終ホールでバーディーが出ればプレーオフという状況だったが、惜しくもパーとなり1打及ばず、千葉の今季2勝目が確定した。
ポイントレースは2位3位が混戦か⁉
これで千葉はポイントレースのトップを維持。9月からは高額賞金大会が目白押し。果たして、今年のクィーンは千葉の連覇か、大まくりを見せる選手が出てくるのか、ますます年間レースから目が離せなくなってきた。