第3回
Kanagawa
Ladies Cup
相模湖カントリークラブ
西山 美希
Highlight
まもなく梅雨明け宣言がされようかと言う7月30日。 JCLO2020・第4戦が神奈川の相模湖カントリークラブで開催。コロナ禍からの緊急事態宣言は解除されたものの、感染拡大の勢いは収まらず、感染防止の観点から開幕戦に続き、プレーオフ、表彰式は無としての開催とした。
スタート前のコースコンディション確認中は、雨粒が落ちている。予報は「曇り」で天気図を見ても、西から回復傾向にあり、スタートまでには、雨は上がるだろうという大方の予想だ。この状況下なので、欠場する選手も何名かおり、前日までに3名が、当日1名が欠場。
第3回を迎えた相模湖でのKanagawa Ladies Cupだが、第1回優勝の田村良海、第2回優勝の西山沙也香も参戦する中、当日欠場から、組合せの変更が行われ、運営側が少しバタついたものの、定刻より5分早くスタート。
降ったり止んだり、時に大粒になる雨は、タイミングによっては、その大粒の雨でのティーショットを余儀なくされる組もある。そんなスタートとなったが、この雨粒が落ちるタイミングが波乱の呼び水となる。
スタートの百合コース1番は、Par4のグリーンまで確実に見下ろせる落ちおろし。ボール落下地点は、ほぼ目視ができる状態の中、ディフェンディングチャンピオンの西山沙也香がいきなりのボールロスト。
ティーショット待つ間、選手各々のルーティンでスタンバイしているが、前の組が見える状況の為か、皆が落ち着いているように見える。雨粒によって、レインウェアを着るか?着ないか?迷う選手がいるかとも思われたが、誰一人着るものはいない。カートのフードを、積まれたクラブにかけ雨を避ける様、気遣う姿がほとんどだ。
結局、全選手のティーショットの間、太陽が顔を見せることはなくスタートしていく。
3番で1組目の選手から、直前の雨で、かなりぬかるんだエリアが出現したとの報告が入り、全エリアをプリファード ライに変更する。
しかしながら、天候は回復に向かっている中で、「このルールをうまく利用できる選手がいれば、スコアは逆に伸びるだろうな・・・・」と呟いた競技委員長の言葉が印象に残る。
相模湖は、カートにスコア入力を行うことで、全選手のスコアを確認できることから、各組に入力を義務付け。優勝もカウントバックの為、全選手のスコアが見える後半にどれだけミスを減らすか?が上位入賞への鍵だろう。
ハーフターンで、35の-1が3人。36の±0が6人。37の+1が5人という、「団子3兄弟」状態の大混戦。予想通り、後半の藤コースが勝負の場となった。 藤コースをターンしていくころには、やや湿度は高いが、すっかり雨も止みコンディションとしては悪くない。どこまで、スコアを伸ばし、かつ上がりのホールでいかにミスをしないか‥‥? カウントバックならではの面白さが後半には詰まっている。ましてや、藤の9番グリーン上を観戦すると、各選手の表情の違いが非常に面白い。
午後2時を回り、続々とホールアウト。優勝は、最終組の西山美希。前半のトップ集団から、後半もスコアを3つ伸ばして68の-4。2位には3人が-1の71。カウントバックから、堀内が2位に。35+36の堀内に対して、同じ71の今と神谷は、36+35の71。後半スコアを伸ばしたものの藤9番でボギーの神谷、6番までさかのぼってボギーの今との差が出た。 今期の堀内は、抜群に安定しているが、このあたりは、「持っている」と言うところか・・・
後半、西山美希の33に対して、34のスコアでホールアウトしてきたのが、西山沙也香。最初にボールをロストしてしまい、前半38となってしまったことが悔やまれるが、後半、あきらめずに意地を見せてくれた姿は流石、昨年の優勝者だろう。
ホールアウトするなり「あ~悔しい!」と口に出したのが、優勝経験を持つ亘。後半33とスコアを伸ばしたものの、最終ホールが痛恨のボギー・・・・カウントバックで72が5人いる中での5番目の9位に沈んだ。
後半35で河村、志村がスコアを伸ばしてきたが、前半のスコアが響き下位に沈んだ。
第5戦は9月29日。舞台は、初の西日本。兵庫県の高室池ゴルフ倶楽部に移しての第1回 SEAVAC Princess Cupとなるが、8月18日にエキシビションマッチとして、オリムピックナショナルGC EASTにて、JIPGA&JCLOのスクランブルルールで、チーム対抗戦が開催される。